設計主旨
「角田の囲う庭」は、これから子育てが始まり「人生で最も充実した時期」を迎える夫婦のための住宅です。現在、3人の小さなお子さんと、ご夫婦の5人で住まい始めますが、ここから10年20年で、小さな赤ちゃんが大きく育ち、育ち盛りを迎え、やがて巣立ってゆく、そんな大きな動きに満ちた時期を迎えます。この住宅はそんな家族のため、大きな「家族が過ごす中庭と一体となった『家族空間』」と「自由に間仕切り増床しながら個人の空間を必要に応じて確保する『個室空間』」の二つの大きな空間によって構成されています。『個室空間』は1.5階分の天井高さを持ち、天井高い部分に「ロフト/床下収納」を増床しながら、家族の変化に対応します。そのように、これから成長する「小さな家族」をおおらかに包み込む住宅です。
模型写真(1/30模型)
この住宅の構成はシンプルです。
下の左の写真でみると、右上の部分が「奥庭・囲う庭」、真ん中が「リビング」、リビングの左下が「家事動線」、一番左下が「個室群」です。
玄関ホール
玄関ドアを内部に入ると、奥庭までつながった長い玄関土間です。
下の写真はその見返り
このように、玄関ホールとリビングは大きな引戸によって一体化したり、分離したり、フレキシブルに使えます。
冬季には、暖房区画として機能し、夏季には通風を重視してオープンに活用すること可能です。
下の写真はそれを反対側から見たところです。
リビング
リビングは「奥庭・囲う庭」と一体となる家族のための空間です。
キッチンと一体となった家事動線
キッチンから、クローゼット、洗面室、洗濯室まで家事動線が一体的につながる動線を構成しています。
「個室群」への入り口
個室エリアには、3か所の入り口があります。
そこをくぐると、急に空間が展開し、個室エリアに入ります。
真ん中に浮かんだ空間が夫婦の寝室で、下の空間が、子ども室です。子どもの成長に従って、ロフトを設けたり、床下収納を設けたりしながら住みこなしてもらう予定です。
反対側から見たところ。