建築設計の業界には,多くの賞があります。
国や自治体が主催する格式高い賞や,建築学会など(どちらかというと,ですが)学術的位置づけや意義を含もうとするもの,建築家協会や建築士会建築士事務所など同業者の団体が主催し,建築作品としての評価を重視する賞,グッドデザイン賞のようなもっと大きな業界団体が主催する賞…,などなど
今回うちの事務所で受賞したのは,同業の設計者の互選で選出する賞という,この業界の中にあってもかなり特殊な賞です。
日本建築家協会(JIA)の中の関東甲信越支部に,「住宅部会」というのがあるのは前々から知っており,以前から交流もありました。震災以降,見学に来てくれたり,講演会に講師として呼んでもらったり,何故か親密に付き合ってくれていましたので。
その「住宅部会」で「賞を大々的に賞を募集しているので,是非応募を」というメールが来,「わたしも応募していいのか」って聞いたら,「是非に」ということなので,応募してみました。
審査に際しては,ZOOmでのプレゼンが課せられました。
住宅賞審査の様子/住宅部会賞2022(日本建築家協会関東甲信越)
ということで審査風景です。建築家協会関東甲信越支部住宅部会の会員数十人と応募者数十人が参加します。
応募者は順番に,このようにプレゼンし…,
1人に,説明5分質疑数分が割り当てられています。
中には,英語バージョンのショート動画を流してプレゼンした方もいらっしゃいました。かっこよかった~!!
応募者全員のプレゼンが終わると,投票です。数十人の住宅部会員と応募者全員が,それぞれ2作品について票を入れます。
私も2作品選んで票を入れました。
審査結果の発表/住宅部会賞2022(日本建築家協会関東甲信越)
その審査結果の発表が,先週金曜日の夜にありました。
結構ドキドキするもんです…。
最初に呼ばれたのでびっくりしました!
良かった!
結果発表のページは,コチラです。
私に投票してくれた投票者のコメントもいくつか掲載されていました。
- 「コンセプトがダイナミックでデザインも気に入った」
- 「RCのような現し、大軒の存在感と開放感、施主の笑顔(これが一番大事です!)」
- 「町とのつながりと、たまりがとても魅力的でした」
「同業者による互選」という審査方法が良いですね。やはり同業者に評価してもらうのが一番難しいんです。建築・住宅に対するいろいろな思いやそれぞれの信念もあるのですから…。
で,どの住宅が受賞したのか?
で,どの住宅が住宅賞を受賞したのか,についてですが,これでした!
すごく楽しい会だったので,私も入会させていただきました。(笑)
以上
T島