「直立するグレイ」って,変ですかね…。「窓の向こうの鮮烈な新緑と,手前に添えられた生け花のような階段」,そして「強い素材感」のイメージが私の中では大きくなっています。
「鮮烈なアオと直立するグレイ」…うーん
この住宅は,うちの建築では珍しくそういった「インテリア」を中心に組み立てられています。でもまだまだ,そのイメージに当てはまる言葉がうまく思い浮かばないんですよね…。すいません。
リビングの仕上がり具合 /住宅「鮮烈なアオと直立するグレイ」
リビングは天井が仕上がっていました!!!
天井は「左官風塗装仕上げ」となるので,その質感がすごく気になっています。うまく行けばいいなあ…。
ラワンべニアの壁仕上げの雰囲気 /住宅「鮮烈なアオと直立するグレイ」
ラワンべニアもすごくいい感じに仕上がっています。
ベニアは生産ロットによって結構色が違うのですが,今回はかなり揃っています。なかなかいい!!
物価高騰による減額調整で,ここの塗装(ウレタンクリア塗装)を取りやめているのですが,ここだけはやった方がいいかなあ…。艶消し塗装の上品なツヤが出ると,かなり良い雰囲気になりそうです。
大工さんの腕もいいですね。きれいに出来ています。ありがたい!!
和室の仕上げ/木毛セメント板とラワンべニア /住宅「鮮烈なアオと直立するグレイ」
四畳半の小さな和室ですが,仕上げ材料が無茶苦茶効いてます!
木毛セメント板とラワンべニアの組み合わせもすごくいいです。
このラワンべニアも,「ウレタンクリア塗装(艶消)」にしたいなあ…。
テラス/軒先の納まり /住宅「鮮烈なアオと直立するグレイ」
テラスの「軒天井」も木毛セメント板仕上です。室内と連続した空間に見せる工夫をしていますが,うまく効果を生むか,ドキドキしています。
そして,この右側には狭い庭が施工予定なのですが,雑木林的な庭園が,この軒下のテラスと隙間を空けずに,ぐんと近く接しているといいなあと勝手に妄想しています。
木毛セメント板のグレイ(濃灰)な素材感と鮮烈な新緑が一体化しているといいなあ…。
しかし,造園工事は二期工事の予定です…。
床も素材感の強いタイルが施工される予定です。
軒先のディテールはうまく行ったなあ,と自負しています。
軒先の板金と,その手前の木毛セメント板の間には「軒先換気部材」が仕込まれています。
うーん,格好いい!!
木毛セメント板とサッシュの納まりも実にシャープ!
不要な要素が何一つないですね。
簡単そうに見えますが,これを実現するのための調整がかなり大変なんです。
こういった小さなことの積み重ねが建築的な価値をぐんと深めます。
現場も良くやってくれています。有難いですね!
以上
T島