「仮称)風をつなぎ森をめぐるヴィラ」は,ウッドショック以来の物価高騰(いえいえ,物価高騰は東日本大震災からずっと続いております)の煽りを大きく受けています。その影響は,看板の仕様や仕上げ材料,外構の仕様といった減額しやすい部分を直撃しています。
現在,ミニマムな予算だけを確保している「館銘板(施設の看板)」ですが,その予算の中で何とかよくしようとあれこれ考えています。
いろいろと調べてみると,「金属の切り文字」はネットでかなり安価に購入できることが分かりました。たぶん,データを送るとそのまま自動で機械加工してくれるんだと思います。これと組み合わせて何かできればと思い,あれこれと考えていますが,クライアントと相談したところ「格好の良い自然石に文字だけ浮いているようなものが良い」ということになり,格好良い自然石の物色を始めました。
造園デザイナーとその相棒たる造園職人さんとで,行ってきました。
ここは造園屋さんの資材置き場で,これまでの造園工事の現場で「いらない」と言われて引き取って来た景石や石灯篭などが山積みになっています。
まずひとつめ。造園屋さんが「これなんかどうだろう」と持ち出してきました。
こうして吊り上げて…
「こんな感じで立てて,下1/3くらいを土に埋めるといいんじゃないか」というような,造園屋さんの意見があって…,
しかし,看板としては良いように思うのですが,石が薄く,「いかにも看板」のように見えるのがいまいちなのではないかというような意見もあり,そういう気がしてきました。
平らな石の面がこちらを向いていると,墓石っぽく見えますよね…,たしかに。
またいろいろな石を物色し,全く看板に相応しくないようにも思える自然石の方が,自然な感じがして良いのではないかという話にもなり,
そういったものに注目し始めますが,5トン,10トンもあるような石だと運搬に結構な金額が掛かるような話も出てました…。
うーん,難しい。
また,もうひとつの石に目途をつけ,山の中から引っ張り出します。
こんな感じでおくとどうだろう…?
「うーん,反対だな」
ということでひっくり返し…。
「もうちょっと右を下げて」とか親方が指示を出しながら,少しづつ傾きを調整し,
「こんな感じで,もう少し土の中に寝かせて,下も少し土に埋めるのではどうだろう…」というところで,納得しました。
マウンドさせた土の中にうまく埋め込んで石の一部を見せるようです。
『苔の中にこの石が覗いていて,そこに文字が浮かんでいる』と…,と想像すると格好いいような気がしてきます…!
しかし,石は難しいですね。やはり彼らの方が経験値が高くこれを現場に置いたらどの程度の迫力が出来るかなどの実践感覚が全く敵いません…。
その翌日,造園デザイナーのUさんから送られてきたスケッチが下のものです。
その帰りに,現場に寄って「この看板がどうおかれるか」確かめてきました。
現場はどんどんできてきています。
駐車スペースのコンクリート打設が終わっていました…。
デッキ工事もほぼ終了。
エントランスも結構仕上がっていました…
うーん。
短期入所棟も…。2つある個室もこんな感じ(下右)で…。
どんどん出来上がってきます…。
T島
森をめぐるヴィラのルーツ
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