現場での打合せをお願いしたいとの話があり,先週の土曜日にも立ち寄ったところ,中庭のブリッジが設置されていました。
このブリッジ状のデッキから伸びた園路が,4つの風除室を繋いでいます。
正面風除室を飛び出すとこんな感じで中庭に出ます。
これが,北風除室に面するデッキから南側を見たところ。このデッキは少し広めに設えられており,車いすでの日向ぼっこが想定されています。
正面が南風除室です。
ここは南風除室ですが,ここからすぐに外に出て右に折れると,東風除室に出ます。
東風除室の側から見ると…,
東風除室から,南風除室外のデッキを見たところです。
この右が,中庭になります。
こんな感じですね…。
う~ん,早く芽吹いて欲しい!生命力あふれる感じで!
福祉施設なんて私には関係ない,って思っている方にも是非見ていただきたいです。見学会をやることになるので,ぜひ!
せっかくなので,他のショットもご覧になってください。
出来上がると,もっと重心が低く仕上がり,プロポーションはグッとよくなるはずです。この『建築のプロポーション』は結構重要なポイントです。これについてはまた機会を改めて説明します。って言うか,いつかのブログで語ってたので,またそれを元にお話しします!!
外構工事の擁壁も施工中です。本当はここに石垣を組むつもりでした。
予算が合わず,うーん,残念…。
石垣と言えば,コロナ下であった一年半ほど前,石積みに凝っていました…。ずっと前からですが,石積みの教科書的な本を買いあさり,長年研究してきました。石積みの奥深さに少しだけ触れることが出来るブログを以前に書いていましたので,もし良ければ見てみてください。
ブログ再掲シリーズ①『石積みの教科書』
先ほどの投稿でも、石積みの教科書を上げさせていただきました。
最初に購入したのが、「石積の秘法とその解説」ですが、『秘法』という題名に見られるように素敵に「一子相伝的」な語り口でした。
石積みに関する様々な本を取り寄せ、読んでいるうちに分かって来たのですが、石積みは、その地域の素材と風土に根付いた土着的な方法に依ることが多く、それが故にその地域ならではの独特の風景をつくりだす大きな手掛かりになって来たようです。
それが故に、その方法論はその土地に根付いた人々から人々へ、手伝えで伝えられ、それが「秘法」なり「一子相伝的な語り口」に至っているのだと思います。
それぞれの本のそうした語り口にも、著者の心意気を感じてワクワクさせられ、読んでいてすごく楽しいのです。先に上げた二冊以外に、この本も私の大好きな教科書です。
『石積作法―石積は意思の積み重ね 』
「石積は意思の積み重ね」ですよ…。
すごく力が入っています…。
ページをめくると更に著者の意気込みが溢れています。
しかし、写真を見てもうっとりしてしまいますね…。
「私もこんな石垣が作ってみたい!」と素直に思います。
重い石が緻密に組み合わされ、周囲の大地と一体化しています。石の形を見極め、緻密にコツコツと玄翁(石ノミ)で削り、気の遠くなる作業を経て、ようやくこんなことが出来上がるのでしょう。
『強い意志から形が生まれる』…
…まさにその通りだっと思います。
これだけの強固な美は、強い意志からしか生まれません…。
更にページをめくると、
『感性と素材の一致』…
…でしょう!その通りだと思います。
…まさに脱帽です。
『石と意思が関わって形が生まれる』
…うーむ、一言一言が重い…!
・・・
『人格以上の石積みは出来ない』・・・
重すぎる…。
『人格以上の石積みは出来ない』…って
その通りかもしれないですが、
いくらなんでも「人格」って、重すぎます…。苦笑
せめて『その人の美意識以上の石積みは出来ない』くらいにしておきませんか…。
とっさに思い浮かんだのが、次女が父の日のプレゼントだとして部屋に貼ってある紙っぺらです…。
なんか禁止事項ばかりの世の中です…。
元の塗り絵には『おとうさんいつもありがとう』と書いてあったようですが、全部塗りつぶされています!苦笑
以上
T島
森をめぐるヴィラのルーツ
中庭と言えば…
また見学会やります…
森をめぐるヴィラって,なに?
中庭ではないけど,植物が主役
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