…興味のない方は読み飛ばしてください。最初に断っておきますが,本当にどうでもいい話なんです。あとで「詰まんなかった…」と言われるのも悲しいので,最初に言っておきます。
お願いなので,どうか読み飛ばしてください。
m(__)m
でも,そう言ってでも書き残したい衝動に駆られています。
実は今朝,子育てが終わる予感が強烈にこみ上げる瞬間があったんです。
実は,うちの子どもたちは,小学校までは毎朝自分で歩いて通学していたのですが,中学校になるころには,学校が少し遠くなったこともあり,私が主に送って通学するようになりました。
長女が中学校入学してからですので,その3年間,そしてその後高校に入学してからはほぼ毎朝私が送っていたので,その3年間。次女は二年遅れて長女と同じルートの中学校高校に通ったので,プラスして更に2年間。合計8年間,来る日も来る日も送ってました。
中学校の時には毎朝でなく,たまに自分で歩いて通学していたのですが,高校に入ってからは毎朝でした。特に次女は,電動自転車を買ってやったのにほぼ乗ることがなく,ずっと私が送っていました。
それがあと数日で終わってしまいそうです。
思い返してみると,いつからか,私は娘たちが車から降りる瞬間をスマホで撮る癖がついてしまっており,今では毎朝そうしています。
また余計なことに,「グーグルフォト」ってそういうことを教えて,勝手に郷愁を誘ってきます。
毎日毎日,なんのきなしに,取り残しておいたんです。
長女は,いつも後部座席に座り,どえらい社長のようにふんぞり返っていて,それはそれで「なんだかなあ…」と思っていましたが,でも降りがけには「ありがと」とぼそっと言ってくれていました。
しかし次女はいつの間にかそういう感謝の言葉も一切なく,ひとこと発せず,車から降りて去って行ってしまいます。
今日なんか,振り返りもしないで,後ろ手に「バン!」とドアを閉めて去っていきました。
その傲然とした姿に,私はハッと息をのみました。
この颯爽と歩き去る背中は,どこかで見た鮮烈な記憶ががあります。
なんだろうと思いを巡らし,思い当たったのがこのシーンです。
映画「椿三十郎」のラストシーンで,椿三十郎が,仲代達也扮する悪漢を叩き斬って,最後に颯爽と去るシーンです。
うちの次女の背中はまさにこんな感じでした。泣
「椿三十郎」のラストシーン
悪漢仲間だと信じていた椿三十郎に裏切られた悪役「仲代達也」が「お前だけは許せん。俺はコケにされた。勝負しろ!」
椿「どちらかが死ぬだけだ。詰まらん」
仲代「腹の虫がおさまらん」
椿「斬られるといてーぜ」
仲代「勝負しろ!!」
椿「じゃあ,やるか」
椿「もし俺が負けても,こいつら(椿を慕う若侍たち)には手を出すなよ」
仲代「よし分かった」
椿「お前ら(若侍たち)も手を出すなよ」
そして次の瞬間「ぶしゅー」って血が噴き出すんですね。
見ていた若侍たち(加山雄三ら)が「お見事!!」って喝采を送ると,
椿「うるせー。分かったらしいことを言うな。こいつは俺自身だ。鞘のない抜身の刀だ。俺は虫の居所が悪い。お前ら,付いてくると叩き斬るぞ」って言って,去っていくんですね。
次女の背中はまさにそんな感じでした。
次女が椿三十郎だとすると,私はたたっ斬られた仲代達也ですね。あるいは残された若侍か…。苦笑
「終」って書いてありますもんね。
去ってゆく椿三十郎(娘たち)には,取り残された若侍や私,そして悪漢仲間だと思っていたのに裏切られた仲代達也の気持ちは分からないんです。
あーあ,本当に,終わってしまいます。
すいません。本当にどうでもいい話でした…。
終
T島
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