空師

「空師」ってしごと,知ってますか?

すこしネットをググると,こんな紹介文が出てきました。

『空師とは、高い木に登って木を伐採する職業のことです。昔は高い建物がなく、木が一番空に近いものでした。その木に登って作業をする、すなわち空に一番近いところで作業する職業ということで空師という名前で呼ばれるようになりました。空師は日本で昔から技術が引き継がれてきた、伝統的な職業のひとつです。』

現在では,空師の数がかなり少ないようですが,YOUTUBE等で紹介され,最近は人気の職業になりつつあるようです。

山神の住宅(私の自宅)」の隣地が売り出されることになり,それを仲介する不動産屋さんから連絡がありました。「オタクの自生林が隣の宅地に張り出しているので,その枝を取り払ってほしい」とのことで,「見積もりを取ったところ,結構な金額になってしまいそうなので,この半分でも払ってほしい」とのことでした。

金額を聞くとちょっと目の球が飛びだしそうな金額でした…。(ン十万円)

「これでも3社見積もりを取って,ここが断然安かったんです」

そこで,不意に思い出したのが,造園デザイナーさんと世間話をしているときに出てきた『空師』さんの話でした。

私が「川のある山があったら買いたいなあ…」と言っていると,

造園デザイナーさん「山が好きで山を買って遊んでいる人を知っているよ。『空師』なんだけど,仕事以上に山が好きで,いつも遊んでいたいから山を買って遊んでいるんだって…」

私「空師ってなんですか?」

造園デザイナーさん「空師っていうのは…」と冒頭のような説明をしてくれ,「今は,簡単な木の伐採でも高所作業車が必要だの,クレーンが必要だのって,とにかくお金がかかるんだよ。空師みたいな人が増えないと,何をやるにしても大金が掛かってしまって,どうしようもないの…」

そんな会話をしたたのを思い出し,急遽造園デザイナーさんに空師さんを紹介してもらいました。来てもらって見積もりを取ったところ,なんと,作業費用は1/10でした…。

今の日本の標準的な値段って何なんでしょうね…。

もし,こういうことでお困りならば,空師さんをどんどん紹介しますので。ご連絡くださいませ。

ということで,空師さんの仕事を見てきました。

爪のついた靴を履いているそうで,
その爪を木に立てながら
登ってゆくようです
下に一人いて下ろした枝の処理をします
上って,
腰に下げたチェーンソーを取り出し
枝を払います…
次の木への上りはじめ…
木の幹にロープを掛けながら
とんとんと登ってゆきます
チェーンソーで枝を落としてゆき
チームワークで処理します

太い枝は,下のようにロープをかけてそろそろと下ろしてゆくそうです。

うーん,すごい仕事ですね。見ていても飽きないです。

空師さんに『山を持っているんですって?』と聞くと,いろいろと話してくれました。

出来れば「川が付いた山」が欲しいなあ…。

現在受験中の次女に「合格祝いに『川』買ってあげるから」って,こっそり囁いています。

田舎が好きで,小さいころから「田舎に住みた~い」と言い続け,農学部に進む次女としてみれば,まんざらでもないようです…。どこかに「いい川」売ってないかなあ…。

T島

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